Subject   : メールサーバ

カテゴリー  : インターネット・通信 


 メールサーバ
メールサーバは、電子メールを配送するためのサーバソフトウェアあるいはサーバコンピュータ。
現在、インターネットで使われているものは、POP/SMTPやIMAPを使ったものが主流である。 パソコン通信などではその他のプロトコルを使うものもある。
メールサーバ内部は、相手先を振り分けるメール転送エージェント(MTA)、振り分けられたメールをサーバ内のユーザや別のサーバへ配送するメール配送エージェント(MDA)などに分けることができる。
以前, メールサーバと言えばコンピュータ間で電子メールの配信を行う MTA (Message Transfer Agent)を指していました。ユーザはメールサーバのログインして, mail や elm などのコマンドを使用してメールの読み書きをしていました。しかし, 現在では多くのユーザが MS Outlook や Eudora などのパーソナルコンピュータ上で動作するメーラを使用しています。これらのメーラは, サーバが受信したメールをパソコンに転送あるいは閲覧するするための MUA (Mail User Agent) の機能を必要とします。従って, 現代的なメールサーバには, MTA, MUA の両方の機能が必要とされています。
UNIX の世界では, 古くから標準的な MTA として sendmail が使われており, 現在でも頻繁に更新が行われています。senmail は電話回線での接続 (uucp) や Bitnet 配信 など多数の機能を吸収しており, 現在では膨大なプログラムとなっています。これに伴って, セキュリティやパフォーマンスが問題とされています。これに対して, インターネットメールの配信に特化した qmail や smail などの MTA が使われてきています。
一方, MUA としては, 一般に POP3 や IMAP などのプロトコルが使用されています。POP3 はサーバが受信したメールをパソコンに転送するためのプロトコルです。つまり, 受信したメールはパソコンに蓄積されます。これに対して, IMAPは最近のモバイル環境を意識して設計されたプロトコルで, 受信したメールはサーバ上に蓄積し, パソコンからメールボックスの閲覧や検索を行うものです。いつもと違うパソコンを使う場合, POP3では既に受け取ったメールを見れないのに対して, IMAPではどのパソコンからでも同じメールボックスを見ることができます。
また, メールサーバは不正利用者のターゲットとなりやすいので注意が必要です。MTA は, インターネットに接続した他のサーバとメールを交換するため, 一般には世界中のコンピュータから接続できるように設定する必要があります。不正なメールの中継 (SPAM) やシステムファイルの破壊, パスワードファイルの漏洩などの危険があります。一方, MUA はすべてのユーザが利用できるにもかかわらず一般には root 権限で実行されるため, ユーザが root 権限を取得できる場合があります。当然, 外部から一般ユーザに成りすまして, root 権限を取得する可能性があります。

● POPサーバ
POP(Post Office Protocol)と呼ばれるプロトコルを利用して、送られてきたメールを受信し、クライアントごとに振り分けて保管する。 クライアントはメールソフトを利用してPOPサーバからメールを取り出す。

● SMTPサーバ
SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)と呼ばれるプロトコルを利用して、電子メールを送信する。
   ⇒ サーバーとクライアント

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