Subject   : URI(Universal Resource Identifiers)

カテゴリー  : インターネット・通信 


 URI(Universal Resource Identifiers)
 URLはUniform Resource Locatorの略である。つまり汎用的(全世界的)に特定可能なリソースの位置を示すための簡易なフォーマット文字列という意味を持つ(RFC1738で定義されている)。もともとはURI(Universal Resource Identifiers)という位置関係を示す定義が存在しており、URLはこのURIの1つの形式にすぎない。
 まずWebブラウザは、スキームでサーバへアクセス するプロトコルを決定する。 ここで「http:」と指定されている場合のみ、HTTPが利用される。 つまり、HTTPありきでURLは存在しているわけではなく、HTTPはURLを利用しているだけである点に注意されたい。
 普段ポート番号を指定することは少ない。これはWebサーバ側で何番のポートを用いてWebサーバ・アプリケーションを実行しているかに依存する。省略された場合には、HTTPの標準ポート番号である80が指定されているものと見なされる。
 そしてホスト・ドメイン(DNSサーバ名)に指定されたサーバへ接続が行われる。DNS名の代わりにIPアドレスを使用することもできるが、可能な限り避けるべきとされる。
 Webサーバへは、パス・データネーム部がリクエストとして渡される。WebサーバではHTMLや画像ファイルを格納するドキュメント・ルートというディレクトリが通常設定されている。パス・データネームはこのドキュメント・ルートからの相対パスである。
 このようにプロトコル(=アプリケーション)+サーバ名+サーバ内ファイル名の組み合わせによって、全世界で一意なリソースをURLは特定しているのだ。
 また、URLは上記のように「物理的な位置」を示しているにすぎない点に注意していただきたい。つまり「永続的な」存在を保証しているわけではないのだ。これに対して、URIのもう一方の仕様であるURN(Uniform Resource Name)は永続的なリソース、すなわち「名前」を指定できることを想定している。例えば、住所を用いて個人を特定しようとした場合はこの住所が変われば特定できなくなるかもしれないが、(全世界で唯一存在する)氏名であれば、永続的に特定は可能になる。HTTP 1.1仕様でもこうした点に着目して、一般的にはURIを対象としている。

   ⇒ サーバーとクライアント

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