Subject   : 分子性物質のデータ(融点・沸点)

カテゴリー  : 学びの館 > 化学


 分子性物質のデータ(融点・沸点)
 分子性物質の融点・沸点は,分子間の結合力の大小によって大きく異なる。
 一般には,分子量が大きい,極性がある,水素結合をする,などによって構成分子間の結合力が強くなり,融点・沸点は高くなる。
 一方,融点は分子の形によっても大きく変わる。たとえば,ベンゼンC6H6の融点は6°Cであるが,これより分子量の大きいトルエンC6H5CH3の融点は,−95°Cであり,ベンゼンよりはるかに低い。
一般に,分子の形の対称性が高いほど融点が高くなる。これは,分子が結晶をつくるとき,密に詰まった結晶格子になりやすい かどうかに分子の形が関係するためと考えられる。
分子 分子量 融点
〔°C〕
沸点
〔°C〕
双極子モーメント 結合距離
H-*
〔×10−1nm〕
結合角
∠HXH(度)
HF 20.0 -83 19.5 1.826567 0.917
HCl 36.5 -114.2 -84.9 1.1086 1.275
HBr 80.9 -88.5 -67.0 0.8271 1.414
HI 127.9 -50.8 -35.1 0.4477 1.609
H2O 18.0 0.00 100.0 1.8546 0.958 104.5
H2S 34.1 -85.5 -60.7 0.978325 1.336 92.1
H2Se 81.0 -65.73 -42 0.627 1.461 90.9
H2Te 129.6 -48 -1.8
1.658
NH3 17.0 -77.7 -33.4 1.471772 1.012 106.7
PH3 34.0 -133 -87 0.57397 1.420 93.3
AsH3 77.9 -117 -55 0.217 1.511 92.1
SbH3 124.8 -88 -17.1 0.116 1.704 91.6
CH4 16.0 -182.76 -161.49 0 1.087 109.5
SiH4 32.1 -185 -111.8 0 1.480 109.5
GeH4 76.6 -165 -90 0 1.525 109.5
SnH4 122.7 -150 -52 0 1.711 109.5
He 4.0
-268.934 0

Ne 20.2 -248.67 -246.048 0

Ar 39.9 -189.2 -185.7 0

Kr 83.8 -156.6 -152.3 0

Xe 131.3 -111.9 -108.1 0



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