Subject   : 界面活性剤(surface active agent)

カテゴリー  : 学びの館 > 化学 


 界面活性剤(surface active agent)
2相間の界面張力が,少量の物質の溶解で大きく低下することを界面活性といい, 界面活性を示す物質を界面活性剤という。

表面活性剤ともいい、合成洗剤の活性分や、少量で水の表面張力を下げ、潤滑剤的役割(湿潤性、浸透性、乳化性、分散性、洗浄性等)を果す化合物等の総称。界面活性剤の原料にはアルキルベンゼン、高級アルコール、エチレンオキサイド等がある。

水に溶けて電離するものをイオン活性剤といい,セッケ ンと同様のしくみで働く。水に溶けて電離しないものを非イオン活性剤といい, -OH基などが親水基として働く。非イオン活性剤は,他の活性剤と混合して使用 でき,疎水基の変化に応じて親水基の強弱を自由に変えることができるので,利用 範囲も広い

界面活性剤の用途としては,(1) 洗浄剤,(2) 湿潤剤,浸透剤, (3) 分散剤,凝集剤,(4) 乳化剤,乳化破壊剤,(5) 可溶化剤, (6) 起泡剤,消泡剤,(7) 平滑剤,減摩剤,柔軟剤,帯電防止剤,撥水剤, (8) 殺菌剤,(9) 防錆剤,などがある。

● アニオン活性剤
種類 メモ
セッケン類 RCOO-M+ アルカリセッケン,金属セッケン
硫酸化物 ROSO3-M+ ロート油,高級アルコールの硫酸エステル
スルホン化物 RSO3-M+ 脂肪族スルホン化物,アルキルアリルスルホン化物,
芳香族スルホン化物

● カチオン活性剤
高級脂肪族アミン,ジアミン誘導体,第四級アンモニウム塩

● 非イオン活性剤
 @ エステル型 CH2(OH)CH(OH)CH2OOCR
 A エーテル型 RCH2O(CH2CH2O)nH


 ⇒ 高分子化合物の分類

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