Subject   : 高分子化合物の分類

カテゴリー  : 学びの館 > 化学 


 高分子化合物の分類
 高分子(high polymer)は、分子量がきわめて大きい化合物(1万を超えるようなもの)の総称で、このような分子を高分子または巨大分子という。
無機・有機 分子の構造 天然高分子化合物 合成高分子化合物
無機
高分子化合物
線状(鎖状) アスベスト シリコーン樹脂
板状 雲母,黒鉛(単体) 窒化ホウ素
立体網目状 ダイアモンド(単体),石英 ケイ素,人造ルビー
有機
高分子化合物
線状(鎖状 ) デンプン,セルロース,タンパク質, 天然ゴム ポリエチレン, ナイロン, 合成ゴム
立体網目状 フェノール樹脂,尿素樹脂

● 合成樹脂
天然樹脂に対して、人為的に合成された樹脂状のものを当初、合成樹脂といった が現在では、プラスチックと同じ意味に使われている。 大別して熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂に分けられる。
熱硬化性樹脂(熱硬化性プラスチック)は、加熱すると、軟化して加工できるようになるが、そのまま加熱を続けると、化学反応を起こして硬化する樹脂をいう。熱硬化性樹脂は比較的低分子の物質が加熱により高分子量の3次元架橋構造(網状構造)となるもので、一度硬化したあとは加熱しても再び軟化することがない。
熱可塑性樹脂(熱可塑性プラスチック)は、加熱すると、軟化して加工できるようになり、冷やすと固化する樹脂をいう。熱可塑性樹脂は線状構造であるため、加熱すると軟化し、冷却すると固化し、これをくりかえすことができる。したがって熱硬化性とちがい不良成形品の再利用化ができる。

 ⇒ プラスチック

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