Subject   : 物理吸着と化学吸着

カテゴリー  : 学びの館 > 化学・物理 


 物理吸着(physisorption)
 ファンデルワールス力等によって弱く表面に束縛されている吸着状態を物理吸着と言います。

 電荷の交換などは行われず、可逆的に脱離し、解離など伴いません。
 また、低温では簡単に多層吸着を引き起こします。
 結合エネルギーの多くは0.25eV(24kJ/mol)程度と弱いです。  物理吸着は化学吸着の先駆状態とも考えられます。その場合、物理吸着している状態をprecursorと呼ぶ事があります。。

 化学吸着(chemisorption)
 吸着した分子(原子)と表面の間で電子の交換が行われ、分子と表面の間に強い結合(共有結合、イオン結合、金属結合、配位結合)が生じた物を化学吸着と言います。
 その結果、解離して吸着した物は解離吸着と呼びます。

 通常、多層吸着は起こらず、一層のみで、結合エネルギーは0.42〜4.2eV(40〜400kJ/mol)程度です。


 ⇒ 化学結合

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