Subject   : 造山帯(orogene)

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 造山帯(orogene)
 細長い沈降帯すなわち、地向斜の発生から厚い地層の堆積、それに続く隆起と地層の変形、および地下深部での変成作用や花崗岩の貫入など大山脈ができるまでの一連の運動を造山運動といい、この運動が起こった地域を造山帯という。 オロゲンとも。

 顕生代には世界的にみて3回の造山運動があり、現在大山脈を形成するアルプス、ヒマラヤ、南北アメリカ西部のコルディレラからアンデス地域は中生代およびそれ以降のアルプス造山運動でできたものである。それ以前のものとして古生代前期のカレドニア造山運動、古生代後期−中生代初期のバリスカン造山運動が知られている。その原因はマントル対流など地球内部に求められている。

 ○ 造山運動(orogenic movement、orogenesis、orogeny、mountain building)
 褶曲山脈や地塊山地が形成される運動。地向斜造山運動論の集大成はH.Stille(1936)によってなされた。山脈の形成という点にだけ焦点を絞って造構造運動という用語も使われた。プレートテクトニクスでは、プレートの衝突や沈込みによって断層・褶曲帯を形成する作用を造山運動と呼ぶ。
造山運動という語は広狭さまざまに用いられてきたので、それに応じて用法もさまざま。造山帯は変形を受けて褶曲帯をつくる。1970年以前には、カレドニア造山帯とかアルプス造山帯など、広義の造山運動を念頭においた用法が普通で、造山帯はほぼ地向斜帯と同一視されていた。それ以降は、造山帯は主としてプレート境界に当たる地殻変動の活発な地帯と考えられるようになった
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