Subject   : 島弧(arc、island arc)

カテゴリー  : 学びの館 > 地学 


島弧(arc、island arc)
 海溝の陸側に存在する弧状の島列。広義には大陸の山脈も含めることもあるが、それを陸弧と呼んで、島弧と合わせて弧と総称することが多い。

それは常に海溝とセットになって存在し、火山帯や深発地震帯などの特徴ある地形・地質現象を伴って島弧-海溝系をなす。プレートの収束境界と位置づけられ、海洋プレートが島弧側のプレートの下に沈み込むことが島弧-海溝系の各種の地学現象の基本的な原因とされている。弧状列島は現在の島弧という点では同義。島弧は地質時代を問わず、現在の島弧と同様な地質現象の現れに対して広く使われる。その点では、島弧では地形的な意味が薄くなり、収束境界に沿った火成活動や構造運動の要素が強調されるともいえる。

島弧という語は、地形よりも構造的な意味合いが強いので、広義にはアンデス山脈のような陸弧(continental arc)も含むことになる。また、弧を火成活動の特徴に重きを置いて、火成弧(magmatic arc)または火山弧(volcanic arc)と呼ぶことがある。

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