Subject : 株のテクニカル指標
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株のテクニカル指標
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テクニカル指標とは、株価の動き、出来高、時間などのデータを加工して、現在の株の状態や今後の株価動向予想を分析するために作られた指標。 テクニカル指標をもとに作ったチャートをテクニカルチャートという。移動平均、RSI、RCI、ストキャスティクス、一目均衡表、MACDなどが代表的なテクニカル指標・テクニカルチャートである。主にトレンド判断に役立つもの(移動平均、一目均衡表、MACD)と、相場の過熱感やサイクルなどを判断するのに役立つ(RSI、RCI、ストキャスティクス)など、それぞれの特色によって使い分けるのが、テクニカル指標を使いこなすコツです。
- ■ RCI(Rank Correlation Index)
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株価の上がり過ぎ・下がり過ぎなどの状態を見るための代表的なテクニカル指標のひとつ。
日本語では「順位相関指数」と呼ばれる。ある期間を取り、株価の終値に高値から安値まで順位をつけて、その期間の日数との相関関係を指数化したもの。計算式は、RCI=〔1−6×d{期間日数×(期間日数の二乗−1)}〕×100(%)。この指数は、100に近づくと高値圏、0に近づくと安値圏と判断できる。RCIを計算する期間としては、長い期間では13週や26週、短い期間で9日や26日などの日数を取るのが普通である。
- ■ ROE(Return On Equity):自己資本利益率
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株主資本を使用してどれだけ効率よく利益を生み出しているか見る指標。
当期利益÷株主資本(自己資本)で求められる。基本的には、この数字は高いほど資本効率が高いとみなされて、投資家から見たその会社の評価は高いものとなる。しかし、株主資本が非常に薄くなってしまっている場合にも、この数字は高くなってしまう。たとえば、債務超過ギリギリにまで株主資本が減ってしまい、その状況で一時的に少しでも利益が出れば、非常に高いROEとなってしまう。したがって、ROEの指標は株主資本比率など財務体質の危険度を測る指標と合わせて見ていくことが必要。
- ■ RSI(Relative Strength Index)
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株価の値動きから買われ過ぎ売られ過ぎを見るテクニカル指標の1つである。
一定期間の上げ幅(前日比)の合計を同じ期間の上げ幅の合計と下げ幅の合計(いずれも絶対値)を足した数字で割って、100を掛けて%表示したもの。計算式としては、一定期間の上げ幅の合計÷(一定期間の上げ幅の合計+一定期間の下げ幅の合計)×100(%)。0%から100%の範囲で推移する。一般的には、70%以上で買われ過ぎ、30%以下で売られ過ぎと判断される。
- ■ ストキャスティクス
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ストキャスティクスとは、株価の「買われ過ぎ・売られ過ぎ」という状態を見るためのテクニカル指標の1つ。
ある期間の高値から安値までの範囲の中で、現在どの位置にいるかを見る指標。%Kという指標と、動きを平滑化した%Dという2つの指標を使う。計算式は、%K=[(C−Ln)/(Hn−Ln)]×100(%)。ただし、C=直近終値、Ln=過去n日間の安値、Hn=過去n日間の高値。%D=(H3/L3)×100(%)。ただし、H3=(C−Ln)の過去3日間の合計、L3=(Hn−Ln)の過去3日間の合計。一般的には、30%以下は売られ過ぎの水準、70%以上は買われ過ぎの水準と見る。買われ過ぎゾーンで%Kが%Dを下回ったら株価トレンドが下降転換、売られ過ぎゾーンで%Kが%Dを上回ったら株価トレンドが上昇転換したと見る
- ■ ボリンジャーバンド
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ボリンジャーバンドとは、統計学の手法を使って移動平均線を加工したテクニカルチャートの1つ。
移動平均線に対して、統計学の手法で言うところ第1標準偏差、第2標準偏差をプロットし線を上下動に引いて作る。移動平均線を含めて5つの補助線を使い、バンド状のようになったテクニカルチャートのことである。内側の補助線(第1標準偏差)にはさまれたゾーンには68%の確率で、一番外側の補助線(第2標準偏差)にはさまれたゾーンには約95%の確率で株価が収まる。バンドの幅がほぼ一定で水平になっている時は、株価がもみ合いの動きをしている時であり、一番上の補助線で売り、一番下の補助線で買いというシグナルになる。
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