個人向け国債 （government bond for individual investors）

　個人投資家を対象に発行されている日本国債のこと。

　大量発行が続いている国債の消化を円滑に行うための商品性多様化の一環として、２００３年から１０年物が発行されるようになった。少額資金で買えるよう従来型の国債よりも小口化され、投資家の受け取る利息が金利情勢に応じて変化する「変動利付き債」になっている。発行から１年経てば、額面での買い取りにも応じる。

郵便局や証券会社、銀行などの金融機関で購入できるため、発行量がふえていたが、郵便局などが手数料の高い投信販売に力を入れるようになり０７年以後は伸び悩んでいる。さらに財務省は固定金利型の５年物個人向け国債を０６年１月から発行している。

　⇒　公共債（public bond）