公共債（public bond）

　国債、政府保証債、地方債など国、政府関係機関、地方自治体が債務者あるいは債務保証者となって発行する債券。

　公債ともいう。財投機関債などもこれに含まれる。民間企業が発行する債券と区分する意味で用いる場合が多い。事業債などと異なり、銀行が引き受け、投資家に販売（窓販）したり、既発債の売買（ディーリング）をすることができる。公的機関が債務負担者となるため信用が高く、金利は民間企業が発行する債券に比べて相対的に低い。

● 国債（government bond）

　国が歳入の不足を補うため発行する債券。使途により、経常的経費を賄う赤字国債、投資的経費に充てる建設国債などがある。
　国債は財源調達を目的とするもののほか、国庫の資金繰りを一時的につけるため発行するものがある。そのうち償還期間が短いものが政府短期証券であり、償還が比較的長くなるのが短期国債。財源調達を目的とする国債は、わが国では２〜６年の中期利付国債、１０年の長期利付国債のほか１５年、２０年、３０年の超長期利付国債がある。財務省は大量発行時代を乗り切るため、２００３年には小口で買える個人向け国債を発売。０４年３月には消費者物価指数に連動して元本が増減する「物価連動債」を発行し始めた。

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