Subject  : 動植物に含まれる毒性物質

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 動植物に含まれる毒性物質


● 植物性の毒物
名称 所在 症状 ・ 毒性
ソラニン じゃがいもの芽 腹痛、頭痛、胃腸障害、意識障害
※うさぎLD0,45g/kg(経口)
アミグダリン 青梅 消化不良、呼吸麻ひ
ファゼオルナチン 五色豆、あおい豆 消化不良、呼吸麻ひ
ダリン とうもろこし 消化不良、呼吸麻ひ
シアノアラニン そら豆属 視覚異常、けいれん、硬直、ふるえ
※うさぎLD20mg/100g(経口)
リジンD ひまの種 ※マウスLD0,02μgN/20g 
リジニン ひま 嘔吐、出血性胃腸炎、肝臓障害
アブリン とうあずきの種 ※マウスLD500,02mg/kg(腹膣内)
ゴシポール 綿の種、粗製綿実油 内蔵器官の炎症
サイカシン そてつ 肝臓障害、腎臓脾臓の退行変性、呼吸麻ひ
※マウスLD501,67mg/g(経口)
チクトキシン どくぜり(おおぜり) 胃痛、嘔吐、めまい、けいれん、苦み
※ねこMLD7mg/kg(経口)
ヒポグリシンB   血糖減少、嘔吐
アコニチン とりかぶと 口唇、顔面麻ひ、胃痛、流延、四肢まひ、散瞳
テトラヒドロカンアビノール 大麻 多幸感や幻覚を生じる。
テムリン どくむぎ 頭痛、めまい、嘔吐、けいれん
※ねこLD0,25g/kg
ピレトリン 除虫菊 殺虫成分
ロテノン
(rotenone)
マメ科植物のデリス根部 呼吸鎖複合体Iの阻害剤。
ファロイジン
(phalloidin)
たまごてんぐたけ 肝臓障害
※マウスLD502mg/kg
ファロイン たまごてんぐたけ ※マウスLD501,8mg/kg
ファリシン たまごてんぐたけ ※マウスLD502,5mg/kg 
ファラシジン たまごてんぐたけ ※マウスLD502,5mg/kg 
α−アマニチン たまごてんぐたけ 肝臓腎臓細胞破壊、遅効性致死毒
※マウスLD500,3mg/kg
β−アマニチン たまごてんぐたけ ※マウスLD500,4mg/kg 
γ−アマニチン たまごてんぐたけ ※マウスLD500,2mg/kg 
ムスカリン 毒すぎたけ 副交感神経抹消興奮、流延、発汗、縮瞳、呼吸困難、下痢
※マウスLD5015μg/20g
ヘルベル酸 しゃぐまあみがさたけ 嘔吐、下痢
アガリシン酸 えぷりこ 嘔吐、下痢、腹痛
プシロシビン しびれたけ 幻覚
プシロシン    
ブホテニン てんぐたけ、べにてんぐたけ 幻覚
ムスカリジン べにてんぐたけ 副交感神経抹消興奮、流延、発汗、縮瞳、呼吸困難、下痢
ノイリン 多くの毒きのこ 副交感神経抹消興奮、流延、発汗、縮瞳、呼吸困難、下痢

● 動物性の毒物

名称 所在 症状 ・ 毒性
テトロドトキシン まふぐ科魚類,つむぎはぜ,カルホルニアいもり 口唇舌先の麻ひ、四肢運動障害、血圧降下、散瞳、けいれん、呼吸停止
※マウス最小致死量8μg/kg(腹膣内注射),LD500.9μg/kg
サキシトキシン アラスカはまぐり,紫貝,うもおうぎがに,すべすべまんじゅうがに,ひらあしおうぎがに 口唇四肢のしびれ、けん怠感、運動麻ひ、(末梢神経麻ひ)
※マウス最小致死量0.1μg/kg,LD509μg/kg(腹膣内)
スルガトキシン ばい 嘔吐、腹痛、下痢、散瞳、四肢けいれん、昏睡
※マウス散瞳を起こす最小量0.02mg/kg
ジノグネリン ながずかの卵 嘔吐、腹痛、下痢
※マウスLD5025mg/kg(腹膣内)
レトラニン ひめえぞぼら 視力低下、めいてい感、悪寒、嘔気
ウロカニルコリン あくき貝類 腸炎、けいれん
※マウスLD501g/kg(経口)
ピロフェオフォルビドa あわび 光過敏症
シガトキシン ふたつぼん毒魚など 嘔吐、下痢、関節痛、けん怠感、
シガテリン ふたつぼん毒魚の肝臓 嘔吐   ※3μgでねこに嘔吐を起こす
パリトキシン すなぎんちゃく,そうしはぎの内蔵 四肢まひ、流延
※マウス最小致死量0.6μg/kg(静脈),LD500,15μg/kg(腹膣内)
アプリシアトキシン あめふらし 過敏症、筋肉麻ひ
ワックス あぶらそこむつ 下痢、セボレヤ
ジアシルグリセリル
エーテル
まながつお類  

 ⇒ 魚介類による中毒

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