Subject : 歯の色
カテゴリー: 役立つ情報 / 健康・医療情報
歯の色
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きれいに並んだ白い歯は健康的で美しい顔の必須条件です。しかし注意深く見てみると、歯はことばで言う程、白いものではありません。
健康な歯でも、黄色みの強いもの、茶色がかっているものから灰色を感じさせるものまで、人によってかなりの差があります。白人、黒人、黄色人種等、人種によっても差があるようです。加えて色感に大きく影響を与えているのが歯の透明度です。白くても透明度の低い歯は不自然な感じを与えがちです。
歯の色の悪さは、その原因から大きく三つに分けられます。
一つは外から歯の表面に付着したものによる色の悪さです。これは茶シブやタバコのヤニ等の付着をはじめとして、歯垢が厚く付着した歯は黄色が強く見られます。これらは歯の表面の清掃や専用のぺ一ストを用いて磨けばすぐに解決します。
二つめは虫歯が原因となる歯の変色です。初期の虫歯では表面に白い濁りやまだらが現れますが、その後うす茶色や黒っぽい虫歯となり変色が目立ってきます。さらに進んで神経が死んでしまった歯は時間の経過とともに全体の色が濃くなります。
三つめは乳歯や永久歯がアゴの骨の中で作られている時期に体内に入った物質が歯の色に影響している場合です。代表的なものが幼児期に用いたバイ菌を殺す薬です。この薬が黄色をしており、それが歯の中に取り込まれて、黄色から黒カッ色に至るいろいろな程度の変色を生じます。
その他には水道水に一定以上のフッ素が含まれている場合等に、長期にわたりこの水道水を飲むと、歯に白い濁りやシマ模様が出ることがあります。これらの変色は簡単に取り除くことはできませんが、これら色の悪さを改善する治療法はあります。
健康な歯であっても年齢を経るとともにある程度歯の色が濃くなることも知られています。これは自然のできごとですから手を加えて直すことは適切なことではありません。
- ● 歯のホワイトニング
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顎の中で永久歯が造られている子供の頃に服用した薬剤や特定の化学物質が歯の質に影響し色が着いたり、歯の治療や加齢に伴って歯の色が変わってしまうことがあります。このような歯の変色に対して、歯を削るなど歯の質そのものに対するダメージを最小限にとどめて変色を改善するためには、ホワイトニング、すなわち歯の漂白という方法をとることになります。
以前から、神経を取り除く治療がされている歯の変色に対しては、酸素の漂白力を応用した方法が日本でも一般的に行われています。しかし、歯の審美性に対する関心が高いアメリカで、神経の生きている生活歯に対する漂白方法が開発され普及するとともに、日本においても漂白のための薬剤、数種類が正式に認められ「審美歯科」や「歯のホワイトニング」という言葉と共に急激に普及しました。
歯の漂白法には歯科医院において歯科医師が行う、オフィスブリーチングと呼ばれる方法と、患者さんが自宅で薬剤を使用するホームブリーチングという方法があります。オフィスブリーチングでは高い濃度の薬品と、場合によっては光の作用を併用し、比較的短い時間と少ない回数で漂白効果が得られます。ホームブリーチングでは、個人専用のシリコーン製マウスピースと取扱いのやさしい薬剤を用い、就寝時のみの数日間で漂白を行います。効果には個人差があったり、いったん白くなった歯が後戻りすることもあり、変色の程度や原因によっては適応できないこともあります。健康保険の適応はされません。
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