Subject : 健康な肌
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健康な肌
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皮膚は人の一生の間に変化します。赤ん坊の皮膚はとても柔らかくすべすべしていますが、外部からの有害物質に対する保護機能は不十分な状態です。これは、新生児や乳児の皮膚は脂肪層に富む半面、保護機能を担うケラチン層がまだ薄いためです。若者の皮膚は丈夫でしなやかです。年をとるにつれて皮膚は徐々に薄くなり、しわがくっきりと現れ、皮下の脂肪層は薄くなっていきます。
加齢による影響としては、表皮と真皮が薄くなります。脂肪層も太ももと腹部以外ではかなり減少し、寒さに弱くなります。皮膚は弾力を失い、乾燥しがちになります。皮膚に分布する神経終末の数が減るため、皮膚感覚が鈍くなります。汗腺や血管の数も同様に少なくなり、外気温に対する反応性が低下します。メラニン細胞の数も年とともに減っていくため、紫外線に対する防護力も低下します。加齢に伴うこうした変化により、皮膚は年とともに損傷を受けやすくなり、しかも受けた損傷から回復しにくくなっていきます。
日光による損傷は皮膚にさまざまな変化をもたらし、一般には加齢によって起きると思われている変化の多くは、実際には太陽光線が直接の原因となって起きています。太陽光線に含まれる紫外線に長年さらされると、皮膚にくっきりした深いしわや、色素が不規則に集まった茶色や赤みがかった色のしみが現れ、皮膚がザラザラしてきめが粗くなるなどの変化が起こります。
皮膚が乾燥するドライスキン(乾皮症)はよくあるトラブルで、特に中年以降の人に多くみられます。気候の寒さや入浴回数が多すぎることが一般的な原因です。入浴すると皮脂が洗い流され、皮膚の乾燥を招きます。乾燥した皮膚はヒリヒリしたり、かゆみを感じやすくなります。乾燥した皮膚がフケのような薄片や落屑(らくせつ)になってはがれ落ちることもあります。落屑は脚のすねによくみられます。乾燥した皮膚をこすったりひっかいたりすると、感染や瘢痕化を引き起こすことがあります。
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皮膚がすべすべしているかどうかは、角層が水分を十分に保っているかどうかで決 まります。花粉症やアトピー性皮膚炎の皮膚にはアミノ酸が少なく、水分を保つ機能が悪いので乾燥しやすいのです。また、老人性乾皮症の人の肌も皮脂が少なく、アミノ酸の量がすごく少ないです。
その皮脂を作るもととなるのが男性ホルモン。10歳ぐらいから男性ホルモンが増え始め、頭や顔の毛穴から脂が出るようになります。女性は25歳を過ぎると男性ホルモンが減って、皮膚がかさかさになってくるが、男性は40歳ごろから減ってきます。だから、秋から冬にかけて空気が乾燥してくると、皮膚が水分を保てなくなってかさかさになり、小じわが出てきます。
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