Subject   : 免疫グロブリン(IgD)

カテゴリー  : 学術情報 


 免疫グロブリン(Immunoglobulin D)
IgDはIgEの次に少ない免疫グロブリンであり,IgD 産生細胞は骨髄,リンパ節,脾,唾液腺,乳腺,扁桃,腸管粘膜などに分布している。リンパ球膜上あるいは分泌液中での細菌-IgD相互作用により,上気道感染の防衛上IgDが重要な働きをしていると考えられる。血清IgDの測定は,とくにIgD型骨髄腫(形質細胞腫)と原因不明の周期性発熱を伴う高IgD血症の場合に重要である。また生理的意義が明らかではないので疾患と関連して測定されることは少ないが,各種疾患で異常値を示す場合がある
● 異常値の検査と主な疾患
基準範囲 0〜9 mg/dl
検査方法 ラテックス凝集免疫法。必ず凍結する。
高値を示す主な疾患:多クローン性高IgD血症:慢性感染症(結核,骨髄炎)・単クローン性高IgD血症:主に骨髄腫 (IgD型骨髄腫)
低値を示す主な疾患:IgD欠損の家系(常染色体劣性)・原発性 免疫不全症


 ⇒ 免疫グロブリン

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