Subject : 寄生虫
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寄生虫
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寄生虫は、通常は自分よりかなり大きな生物(宿主)の中にすみつく生物で、単細胞のものを原虫、多細胞のものをぜん虫(線虫、吸虫、条虫の総称)といいます。
- ■ 有鉤条虫症
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生の豚肉を食べて感染する。条虫の幼虫は、体内で最長3mの大きさの成虫となり、腸に寄生する
- 【症状】
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・腹痛
・下痢
・不眠
・体重減少
- 【治療】
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カマラかプラジカンテルを使う。
- ■ 広節裂頭条虫症
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生のマスやサケを食べることで感染する。成虫になると、最長10mに及び、腸に寄生する
- 【症状】
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・嘔吐
・下痢
・腹痛
・貧血
- 【治療】
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カマラかプラジカンテルを服用する。
- ■ 回虫症
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回虫の卵のついた食べ物から感染し、孵化した後、腸に寄生する。近年、衛生環境の向上で発症が激減している。
成虫は長さ約15〜50センチメートル、直径約2.5〜5ミリメートルに達します。
- 【症状】
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・下痢、腹痛
・腸以外の臓器・・・その臓器関連の症状
- 【治療】
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ピランテルパモエイトの駆虫が主。メベンダゾール、アルベンダゾール、パモ酸ピランテル
- ■ ぎょう虫症(蟯虫症)
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ぎょう虫の卵が口から入り、体内で孵化して、肛門付近の大腸に寄生して起こる。雌の成虫は夜になると肛門付近に移動し、粘着性のゼラチン状の物質の中に卵を産みつけます。蟯虫は白色で髪の毛ほどの太さですが、くねくね動くので肉眼でも見えます。
- 【症状】
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・肛門のかゆみ
・腹痛、下痢
・注意力散漫
- 【治療】
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メベンダゾール、アルベンダゾール、パモ酸ピランテルのいずれかを1回服用し、2週間後に再度服用することで治癒します。家族全体に広がる可能性があるので、家族全員服用する必要がある。
- ■ 鉤虫症(十二指腸虫症)
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鉤虫(こうちゅう)の幼虫が野菜について、これを食べることでヒトの
体内に入る。小腸に寄生し、1pほどの成虫となる。
人に感染する鉤虫には、インド、中国、日本、地中海地方にいるズビニ鉤虫と、アフリカ、アジア、アメリカ大陸の熱帯地方にいるアメリカ鉤虫の2種類があります。土の中で育ち、皮膚から侵入します。体内に入った幼虫は、リンパ管や血流を通って肺に移動します。肺を通って気道へ入り、気道を上ってのどへいき、飲みこまれます。皮膚から侵入して約1週間後に幼虫は腸に到達します。腸の中に入って成虫になり、口で小腸上部の粘膜にかみつき、血液の凝固を妨げる物質をつくり、宿主の腸壁から血を吸って生きていきます。
- 【症状】
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・腹痛、下痢
・貧血
・重症・・・手足のむくみ、動悸
- 【治療】
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アルベンダゾール、メベンダゾール、パモ酸ピランテルを投与する。
- ■ 無鉤条虫症
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生の牛肉を食べることで感染する。条虫の幼虫は、腸に寄生し、4〜10mもの長さの成虫になる。
- 【症状】
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・腹痛
・下痢
・体重減少
- 【治療】
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カマラやプラジカンテルを服用する。
- ■ 広東住血線虫症
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広東住血線虫が寄生するアフリカマイマイを生で食べることで、発病する。
- 【症状】
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・熱、咳
・脊髄、脳への侵入・・・髄膜炎、脳性麻痺
- 【治療】
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抗マラリア剤や駆虫剤を使うが、決定的な治療法はない。
- ■ イヌネコ回虫症(トキソカラ症)
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犬や猫に寄生する回虫の卵が、糞等を媒介にして、ヒトの口から入り、体内で孵化して全身に病気を起こす。臓器幼虫移行症とも呼ばれます。
砂場はイヌやネコがよく糞をするので、卵が手などにつく危険が特に大きい場所です。体内に入った卵は腸でふ化して幼虫になります。幼虫は腸壁に侵入して血流に乗り、体中に広がります。
- 【症状】
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・発熱
・せきや喘鳴
・肝臓の腫れ
・視力障害
- 【治療】
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アルベンダソールを投与する。ジエチルカルバマジンやメベンダゾールが有効です。
- ■ 鞭虫(べんちゅう)症
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回虫の1種であるヒト鞭虫によって起きる腸の感染症。
小腸で卵から幼虫がかえり、大腸に移動し、頭部を腸壁に侵入させます。各幼虫は11センチメートルほどの長さの成虫になり、卵は便に混じって排出されます。
特有のたる型の卵
- 【症状】
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・腹痛
・下痢
・腸管出血
・貧血
- 【治療】
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アルベンダゾールとメベンダゾールが有効です。
⇒
病原体
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