Subject   : 病原体

カテゴリー  : 学術情報 > 生化学 


 病原体(ウイルス・細菌・寄生虫)
ウイルス細菌・ 寄生虫など病気のもとになる小さな生物のことを指します。
病原体(ウイルス・細菌など)が動植物に感染した結果、その動植物に病気を 起こさせる性質を病原性(びょうげんせい)といいます。

● 細菌
細菌(バクテリアとも呼ばれます)は、一番小さな単細胞生物で自らの 細胞分裂で増殖していきます。
私たちの身体の回りや中にも、100種類以上の細菌が存在します。 細菌の中でも「悪さをする細菌」と「身体に良い働きをする細菌」があります。
[ 例 ]
悪い細菌: 化膿レンサ球菌(レンサ球菌咽頭炎の原因菌)、大腸菌(尿路感染症)、 病原性大腸菌(O157など) ・・ 下痢・胃腸炎などを引き起こす
良い細菌:ビフィズス菌 ・・・・・・・・・・ 腸の働きを活発にする、便秘・下痢を予防


● ウイルス
ウイルスは、細菌よりもカラダの構造が簡単で細胞がありません。ウイルス自身で増殖することはできませんが、他の細胞の中に入りこみ、その細胞の栄養やエネルギーを利用して増殖します。
例:水痘帯状疱疹ウイルス(水ぼうそう[水痘]、帯状疱疹)、ライノウイルス(かぜ)

 ・コロナウイルス
電子顕微鏡で見た場合、ウイルス表面から花弁状の突起が出ていて、太陽のコロナのように見えるウイルスをまとめてコロナウイルスといいます。コロナウイルスは、鼻風邪(普通感冒)を引き起こすウイルスとして良く知られています。また、動物ではブタ、マウス、ニワトリなどに呼吸器系、消化管、肝臓、神経系などの病気を起します。このウイルスは、低温乾燥を好むため、冬場に活発になります

● 真菌
真菌は植物に分類され、酵母、カビ、キノコ類はいずれも真菌です。
例:カンジダ‐アルビカンス(腟カンジダ症)、 足白癬(水虫)、 アスペルギルス、クリプトコッカス、ヒストプラズマ、ニューモシスチス

● 原虫
アメーバ赤痢、マラリアトキソプラズマ症、リーシュマニア症、 クリプトスポリジウムなど

● 寄生虫
寄生虫は、通常は自分よりかなり大きな生物(宿主)の中にすみつく生物で、単細胞のものを原虫、多細胞のものをぜん虫(線虫、吸虫、条虫の総称)といいます。
例:蟯虫(蟯虫症)、マラリア原虫(マラリア)
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