Subject : コレステロールの異化
カテゴリー : 学術情報 > 化学
コレステロールの異化
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末梢組織のコレステロールは、肝臓に輸送され、大部分は、胆汁酸として排泄される。
HDLは、アポA-Iを介して肝臓のHDL受容体に取り込まれるという。
肝臓では、多量のLDLコレステロールがLDL受容体から取り込まれるが、HDLコレステロールの方が、LDLコレステロールより、速やかに胆汁中へ、排泄されるという。
食事中のトリグリセリド(中性脂肪)は、ほぼ100%、腸管(小腸)から、吸収される。
食事中のコレステロールは、脂肪に溶けているか、胆汁酸に十分分散されているかにより、吸収率が異なる。ヒトでは、300mgの負荷では(300mg摂取させた場合)、50%吸収され、3,000mgの負荷では、7〜44%、吸収されるに過ぎない。
植物ステロール(β-シトステロールなど)は、5%程度しか、腸管から吸収されないが、コレステロールの吸収を阻害する(競合する)。
胆汁酸は、上部腸管ではあまり吸収されず、回腸や結腸(特に、回腸末端部)で、主に、受動的に再吸収される。
胆汁酸は、十二指腸から分泌され、腸管から吸収され、門脈を経て、肝臓に回収される(腸肝循環)。
胆汁酸の回収率は、95〜98%と言われる。
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