Subject   : 抗コリン作用

カテゴリー  : 学術情報 > 薬学


 抗コリン作用
抗コリン作用はアセチルコリンの作用を遮断する 薬が原因で起こります。 アセチルコリンは神経伝達物質、つまり神経信号を近隣の神経細胞や筋肉または腺の標的細胞に伝達するために神経細胞が放出する化学伝達物質です。アセチルコリンは、心臓や気道などの平滑筋(不随意筋)細胞の収縮を刺激します。一般的に使われている多くの薬に抗コリン作用があります。これらの薬は通常、こうした作用を引き起こすことを考えて設計されたわけではないので、望ましくない副作用と考えられています。

抗コリン作用には、錯乱、眼がかすむ、便秘、口の渇き、ふらつき、排尿困難、膀胱の制御喪失などがあります。また一方で、抗コリン作用薬にはたとえば、ふるえと吐き気を軽減するなど有用な作用もあります。

高齢者は年齢とともに体内のアセチルコリンの量が減少するため、抗コリン作用が起こる可能性が高くなります。その結果、抗コリン作用薬を服用するとアセチルコリンが高率に遮断されます。また、体の老化に伴い、アセチルコリンが少量しかないとうまく利用できなくなります。

 ■ 筋弛緩薬・抗けいれん薬
ほとんどの筋弛緩薬・抗けいれん薬は抗コリン作用があるため、眠気や脱力の原因となる。
カリソプロドール 、 クロルゾキサゾン 、 シクロベンザプリン 、 メタキサロン 、 メトカルバモール 、 オキシブチニン
 ⇒ 神経伝達物物質

[メニューへ戻る]  [HOMEへ戻る]  [前のページに戻る]