Subject   : カシリビマブおよびイムデビマブ

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 カシリビマブおよびイムデビマブ
  カシリビマブ(casirivimab)およびイムデビマブ(imdevimab)は、2種類のモノクローナル抗体のカクテルであり、COVID-19の原因ウイルスであるSARS-CoV-2による感染防止を目的として、米リジェネロン社によって創製されました。創薬過程においては、ヒト免疫機能を持つよう遺伝子組換えされた、リジェネロン社独自のVelocImmuneRマウスによって産生された何千もの完全ヒト抗体、およびCOVID-19から回復した患者から同定された抗体が評価されています。

 2種類の強力なウイルス中和抗体であるカシリビマブおよびイムデビマブは、ウイルスのスパイクタンパク質の受容体結合部位に非競合的に結合することで、SARS-CoV-2に対して中和活性を示し、ヒトの集団で発生したスパイクタンパク質に変異を持つウイルス株に対しても効果を示すことが期待されます。

 中外製薬は、COVID-19に対するcasirivimabおよびimdevimabの抗体カクテル療法について日本における開発権および独占的販売権をロシュより取得しています。

 ■ 抗体カクテル療法
 カクテル療法とは、 複数の薬を各人の症状・体質に合わせて組み合わせて投与し、症状を抑える治療法 。 相乗効果で薬の効き目が高まるとともに、1つ1つの薬の使用量が少なく済むこともあり、副作用が現れにくいというメリットがある。

 ⇒ モノクローナル抗体

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