Subject : DNAワクチン
カテゴリー : 学術情報 >
DNAワクチン
-
抗原たんぱく質の塩基配列を作る情報を持ったプラスミド(環状)DNAのワクチン。基本的にはそのまま(裸で)投与するため、投与後はそれ自体がアジュバント(免疫反応を増強させる物質)として自然免疫を誘導する。それとともに、核内でmRNAに転写され細胞質内で抗原たんぱく質を作ることで、液性免疫だけでなく、細胞性免疫も引き起こすと考えられている。mRNAワクチンに比べ、抗原たんぱく質の発現には、転写と翻訳の2段階が必要となる。
これまで世界では数多くのDNAワクチンの臨床試験が行われたが、承認されたものはなく、その背景に免疫原性(免疫応答を誘発させる能力)の低さを指摘する声もある。
- ■ COVID-19に対するDNAワクチン
-
スパイクたんぱく質の塩基配列を作る情報を持ったDNAワクチンを、米バイオ製薬のイノビオ・ファーマシューティカルズや大阪大発バイオ企業のアンジェスなどが開発中。イノビオは強い細胞性免疫を誘導するためとして、エレクトロポレーション(電気穿孔法)後に皮内注射するワクチンを、またアンジェスは免疫原性を上げるため、非開示のアジュバントを添加したワクチンを開発している。
⇒
ワクチンの種類
[メニューへ戻る]
[カテゴリー一覧]
[HOMEへ戻る]
[用語索引]
[前のページに戻る]