Subject : B型肝炎ウイルス
カテゴリー : 学術情報 > 生化学
B型肝炎ウイルス
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B型肝炎ウイルスはDNA型の肝炎ウイルスで、ヘパドナウイルス科に分類される。直径42ナノメートルの球形粒子(デーン粒子)で、表層部分にHBs抗原が存在する。デーン粒子の中心には直径27ナノメートルのコア(芯(しん))構造があり、その表面にはHBs抗原とHBc抗原がある。また、コア粒子には環状2本鎖DNAやDNAポリメラーゼのほか、感染性をもつHBe抗原がある。HBウイルスの慢性感染(持続感染)を受けているものをHBs抗原キャリア(保菌者)といい、肝炎症状のない無症状キャリアと慢性肝疾患(慢性肝炎、肝硬変、肝癌(かんがん)など)を有するキャリアがあるが、約90%は無症状キャリアである。HBキャリアの母体から新生児への垂直感染は重要な感染経路である。
直径約42nmの球状ウイルスで、外被(エンベロープ)とコアの二重構造を有している。表面を被うエンベロープ蛋白がHBs抗原、その内側のコア蛋白がHBc抗原と呼ばれる。コアの中には、不完全二本鎖のHBV DNAやHBV関連DNAポリメラーゼが存在している。HBV DNAは約3,200塩基からなり、HBs抗原、HBc抗原、X蛋白質、DNAポリメラーゼをコードしている。
<出典:Wikipedia>
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