Subject : CD4 T細胞
カテゴリー : 学術情報 > 生化学
CD4 T細胞
-
未分化のT細胞は、CD4分子と、CD8分子の両方を発現している(ダブルポジティブ)。 T細胞が成熟するにつれ、分化をしていき、CD4とCD8のどちらか一方しか発現しなくなる(シングルポジティブ)。 CD8分子を発現しているT細胞がキラーT細胞へと分化する。 他方、CD4分子を発現しているT細胞はヘルパーT細胞へ分化する。
CD4 T細胞は、T細胞受容体として細胞膜上にCD4糖タンパク質を発現するヘルパーT細胞(TH細胞)です。それらは、免疫系における他の細胞の機能の活性化または抑制に関与しています。この媒介は、CD4 T細胞によって分泌されるさまざまな種類のサイトカインを通して起こります。マクロファージ、好中球、および樹状細胞を含む抗原提示細胞は、それらの抗原を処理しながらそれらを破壊するために細菌およびウイルスを含む細胞外病原体を取り込む。これらのプロセシングされた抗原は、MHCクラスII分子と共に抗原提示細胞の細胞膜上に提示される。 CD4 T細胞はそれらのT細胞受容体を介してこれらの抗原を認識しそしてサイトカインを分泌する。
これらのサイトカインはインターロイキンおよびIFN −γを含む。しかし、産生されるサイトカインの種類はCD4 T細胞の種類によって異なります。 CD4 T細胞の主な種類は、TH1、TH2、TH17、およびTFHです。 CD4 T細胞のエフェクター細胞はB細胞、CD8 T細胞、マクロファージです。サイトカインは、B細胞の形質細胞および記憶B細胞への成熟に関与している。さらに、CD8 T細胞は細胞傷害性を媒介し、マクロファージは食作用によって病原体を破壊します。
- ● MHCI
-
MHCIは同じ人でもで種々の型があり、あるMHCIではこのペプチド(抗原エピトープ)と云う様に認識に選択性がある。
ウイルスや細菌が細胞に感染すると、細胞はその構成蛋白を消化し数アミノ酸から成る抗原断片として MHCI により細胞表面に提示する。従って、特異的 CTL により殺される事になる。CTL が、class IIのような特定の細胞に発現される分子による提示抗原ではなく、全ての細胞に発現されているMHCIにより提示された抗原を認識する事は、生体防御にとって都合の良い事である。
ウイルス産生細胞がCTLにより殺されるのを免れるには、MHCIを発現しなければよい。アデノウイルスなどは感染細胞のMHCIの発現を抑えるような機能を備えている。
⇒
抗原と抗体
[メニューへ戻る]
[カテゴリー一覧]
[HOMEへ戻る]
[用語索引]
[前のページに戻る]