Subject : プラスミド (plasmid)
カテゴリー : 学術情報 > 生化学
プラスミド (plasmid)
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細菌や酵母の細胞質中に存在する DNA で、自律的に増殖し、親から子に伝えられる。環状二本鎖構造を取る。薬物耐性や細菌接合などに関連する。
<出典:biology>
- ■ F プラスミド
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細菌の接合に関係するプラスミドであり、F 因子とも呼ばれる。プラスミドは F-DNA により構成され、F-DNA は自己複製遺伝子、F 線毛構造遺伝子、DNA 組換え領域からなる。F プラスミドを持つ細菌は F+菌株あるいは雄菌といい、これを持たない菌を F-菌株あるいは雌菌という。F+菌株は細胞膜上に線毛を持ち、線毛を F-菌株に接合し、F プラスミドを複製して F-菌株に注入する。
- ■ R プラスミド
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細菌の接合に関係するプラスミドであり、F 因子とも呼ばれる。プラスミドは F-DNA により構成され、F-DNA は自己複製遺伝子、F 線毛構造遺伝子、DNA 組換え領域からなる。F プラスミドを持つ細菌は F+菌株あるいは雄菌といい、これを持たない菌を F-菌株あるいは雌菌という。F+菌株は細胞膜上に線毛を持ち、線毛を F-菌株に接合し、F プラスミドを複製して F-菌株に注入する。
R プラスミド 細菌が毒素に対して耐性遺伝子を獲得したとき、耐性遺伝子は核 DNA に取り込まれる場合と、プラスミドに取り込まれる場合がある。このような耐性遺伝子を持ったプラスミドを R プラスミドという。
Ti プラスミド アグロバクテリウムの細胞内にある巨大なプラスミドであり、その一部 T-DNA と呼ばれる領域がある。植物がアグロバクテリウムに感染すると、T-DNA が植物のゲノム上に挿入される。
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細胞膜と膜タンパク質
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