Subject   : ツーハイブリッド法 (two-hybrid screening)

カテゴリー  : 学術情報 > 生化学


 ツーハイブリッド法 (two-hybrid screening)
 ツーハイブリッド法 (two-hybrid screening)とは、 タンパク質-タンパク質間相互作用やタンパク質-DNA 間相互作用を調べる手法。酵母の転写活性化因子に GAL4 がある。GAL4 は DNA 結合ドメイン(DBD)と転写活性ドメイン(AD)の 2 つのドメインを持ち、互いが分離可能である。このことを利用してタンパク質-タンパク質間の相互作用を調べる方法がツーハイブリッド法という。

例えば、タンパク質 A と B の相互作用を調べたいとき、A を GAL4 の DBD に融合させ、B を GAL4 の AD に融合させて、細胞内で発現させる。このとき、A と B の間に相互作用があれば、A と B は近接しやすくなり、GAL4 の DBD と AD が複合体を形成しやすくなる。活性化された GAL4 は予め導入したレポーター遺伝子の発現を促進する。一方、A と B の間に相互作用がなければ、A と B は近接しない。従って、BDB と AD の複合体が形成されなく、レポーター遺伝子も発現しない。レポーター遺伝子の発現量を調べることで、A と B の間の相互作用の強さがわかる。

<出典:biology>

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 ⇒ 細胞膜と膜タンパク質

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