Subject   : 結合型ワクチン(conjugate vaccine)

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 結合型ワクチン(conjugate vaccine)
 結合型ワクチン(conjugate vaccine)は、コンジュゲートワクチンとも呼ばれ、担体となる強い抗原に弱い抗原を結合させ、弱い抗原に対する免疫系の反応が強くなるようにしたワクチンである。

ワクチンは、細菌やウイルスが持つ抗原と呼ぶ異物を免疫系が認識して免疫応答を起こすことで、病気を予防するものである。ワクチンとして通常は、病原性のある細菌やウイルスを弱毒化または死滅させたものを使用することで、免疫系が後に抗原を認識できるようにする。多くのワクチンは、体が認識する単一の抗原を含んでいる。

しかし、一部の病原性細菌の抗原は、免疫系からの強い反応を起こさないので、この弱い抗原に対するワクチンを接種しても、後々までその人を守ることはできない。この場合、弱い抗原に対する免疫系の反応を起こすために、結合型ワクチンが使用される。結合型ワクチンでは、弱い抗原を強い抗原に共有結合させることで、弱い抗原に対してより強い免疫反応を引き出すことができる。最も一般的には、弱い抗原は、強いタンパク質抗原に結合した多糖類である。ただし、ペプチド/タンパク質や、タンパク質/タンパク質の結合型も開発されている。

最も一般的に使用されているのは、Hib結合型ワクチンである。免疫反応を高めるために結合型ワクチンで結合される他の病原体は、肺炎レンサ球菌と髄膜炎菌であり、どちらもHib結合型ワクチンのようにタンパク質担体に結合される。肺炎レンサ球菌と髄膜炎菌はどちらも、感染すると髄膜炎になる可能性があるという点でHibと似ている。2018年現在、最新の結合型ワクチンは腸チフス結合型ワクチンで、より効果が期待され、5歳以下の多くの子供たちの腸チフスを予防する。

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 ⇒ ワクチンの種類

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