Subject   : プロトロンビン(prothrombin)

カテゴリー  : 学術情報 > 生化学


 プロトロンビン(prothrombin)
 プロトロンビンは血液凝固因子の第II因子で、トロンボプラスチンという物質を加えると固まります。 そこで血漿にトロンボプラスチンを加え、固まるまでの時間を測定したものが、PTです。 プロトロンビンの減少はアルブミンよりも早期に起こるので、急性肝炎時の重症度の判定にも使われます。

■ プロトロンビン 時間(PT)
 プロトロンビン 時間(PT)は組織トロンボプラスチンとカルシウムイオンによりフィブリン隗析出するまでの外因性凝固に要する時間を反映する。クエン酸加血漿に組織トロンボプラスチン・塩化カルシウム混合液を添加し凝固時間を測定する。外因系(FZ)と共通因子系(FT、FU、FX、FX)の活性が関与する。播種性血管内凝固症(DIC)の診断、肝機能のチェックや抗凝固薬であるワルファリン投与時のモニターとして使用される。プロトロンビン欠乏症 ・ 肝障害 ・ ビタミンK欠乏症 ・ DIC ・ V因子欠乏症 ・ VII因子欠乏症 ・ X因子欠乏症 ・ 無フィブリノゲン血症 ・ フィブリノゲン異常症によってPTの延長をきたす。


 ⇒ 血液凝固反応因子

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