Subject : ITAMとITIM
カテゴリー : 学術情報 > 生化学
ITAMとITIM
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ITAM(immunoreceptor tyrosine-based activating motif)と
ITIM(immunoreceptor tyrosine-based inhibitory motif)は、
免疫細胞(B 細胞・T 細胞・樹状細胞・
マスト細胞など)の受容体に存在するアミノ酸配列モチー
フである.ITAM はチロシン残基を二つ含むアミノ酸配列
モチーフ(YxxL/Ix(6-8)YxxL/I)であり,活性化型レセ
プターまたはそれと会合するアダプター分子の細胞内領域
に存在する.活性化型レセプターの刺激により ITAM の
チロシン残基がリン酸化されると,Syk ファミリーキナー
ゼなどがリン酸化された ITAM に結合して活性化シグナ
ルを伝達する.一方,ITIM はチロシン残基を一つ含むア
ミノ酸配列モチーフ(S/I/V/LxYxxI/V/L)であり,抑制
型レセプターの細胞内領域に存在する.抑制型レセプター
の刺激に伴い ITIM のチロシン残基がリン酸化されると,
ホスファターゼがリン酸化された ITIM に結合して活性化
シグナルを抑制する.
非常に相同性の高い細胞外ドメイン(リガンド認識部位)を持ちながら、細胞内に抑制性シグナルを伝達するモチーフ(immunoreceptortyrosine-based inhibitory motif:ITIM) を持つ抑制型受容体と活性化シグナルを伝達するモチーフ(immunoreceptortyrosine-based activation motif:ITAM)を持つ活性型受容体の相反するシグナル伝達能を持つ受容体群のことをペア型受容体と呼びます。 ペア型受容体は、免疫系の細胞表面に多く存在し、実際の免疫機能はこれらペア型受容体群のシグナル伝達のバランスによって決定されると考えられています。
<出典:Wikipedia>
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