Subject   : プロスタグランジンE2受容体4(EP4)

カテゴリー  : 学術情報 > 生化学


 プロスタグランジンE2受容体4(EP4)
 プロスタグランジンE2(Prostaglandin E2, PGE2)は生理活性物質であるプロスタグランジンの一種であり、PGE受容体を介して発熱や破骨細胞による骨吸収、分娩などに関与している。医薬品(ジノプロストン)としては陣痛促進や治療的流産に用いられる。

プロスタグランジンE2(PGE2)は組織炎症において重要な役割を果たしている。その生理作用はPGE2受容体であるEP1-EP4受容体を介して発揮される。特にEP4は心筋細胞に存在することが知られており、虚血性心疾患においてEP4が関与することが報告されている。

<出典:Wikipedia>

がん細胞はPGE2を分泌し、それにより免疫抑制的な環境を作り、腫瘍の増殖を促進します
EP4は、骨髄由来抑制細胞(MDSC)、腫瘍関連マクロファージ(TAM)、樹状細胞(DC)、CD8+エフェクターT細胞、ナチュラルキラー(NK)細胞および他の免疫細胞で発現しているプロスタノイド受容体です。
EP4は、自然免疫および獲得免疫の両者の機能を抑制するGタンパク質共役型受容体です。
EP4がそのリガンドであるプロスタグランジンE2(PGE2)と結合すると、その後のシグナル伝達により、免疫抑制細胞(例えば、MDSCやTAM)の浸潤が亢進し、免疫エフェクター細胞(例えば、CD8+T細胞やNK細胞)の機能が抑制されます。
PGE2-EP4の相互作用は、制御性T細胞(Treg)の分化促進に関与しています。
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 ⇒ マトリックス分解酵素

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