Subject   : 血液凝固第]V因子(フィブリン安定化因子)

カテゴリー  : 学術情報 > 生化学


 血液凝固第]V因子(フィブリン安定化因子)
 第XIII因子はフィブリン安定因子とも呼ばれ,血液凝固の最終段階で作用する因子である。その主な作用として止血凝固系の最終段階でフィブリン間のクロスリンクを促進し,安定化フィブリン塊を保ち,過剰な線溶現象を防ぎ,止血の完了維持と創傷治癒作用に働く重要な因子である。原因不明の出血傾向,とくに創傷治癒の遷延や後出血を認めるとき測定する。また,消化器疾患の中では,Crohn病,潰瘍性大腸炎で血中第XIII因子の低下が認められており,第XIII因子製剤の輸注による治療効果の報告があり,また血中第XIII因子レベルが高値を示す疾患として,コリンエステラーゼ高値を伴う高中性脂肪血症においてもその効果が報告されている。

高値疾患: 高中性脂肪血症

低値疾患: 先天性のもの(先天性第XIII因子欠乏症および保因者) ・ 後天性のもの(第XIII因子抑制物質獲得者,DIC,重症肝疾患,糖尿病,Crohn病,潰瘍性大腸炎,Schonlein-Henoch紫斑病,白血病)

<出典:Wikipedia>

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 ⇒ 血液凝固反応因子

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