Subject : RT-QUIC法
カテゴリー : 学術情報 > 生化学
RT-QUIC法
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長崎大学の新らは脳乳化剤の代わりに大量調整の容易な大腸菌由来リコンビナントPrP(recPrP)を変換反応基質とする異常型PrP増幅系を開発した。recPrPを用いた場合に超音波処理をだけではなく間欠的に激しく撹拌することによっても増幅が劇的に促進されることが判明し、この方法をQUIC(quaking-induced conversion)法と命名した。QUIC法ではrecPrPのアミロイドフィブリルの形成が相対的に起こりにくいためアミロイドフィブリルに特異的に結合し蛍光を発するチオフラビンT(ThT)の蛍光強度測定で測定することが多い。その後QUIC法はより簡便なアッセイ系への発展が期待された。その後、新らはシード依存的なrecPrPフィブリルの増幅過程を蛍光プレートリーダーでモニターすることで、検体中の異常プリオン蛋白の有無を判定できる高感度な異常型PrP増幅法を開発した。これをRT-QUIC(real-time QUIC)法と命名し、長崎大学で測定可能である。 RT-QUIC法は主に髄液から異常プリオン蛋白を検出する目的で用いられており2011年の新らの報告では感度87.5%であり、2012年のgreenらの報告では感度88.6%であった[5]。髄腋のほか嗅上皮での診断の有効性も報告されている。
<出典:>
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