Subject   : Qスイッチレーザー

カテゴリー  : 光学 


 Qスイッチレーザー
 Qスイッチレーザーにはアレキサンドライト、ルビー、Nd:YAG(ヤグ)の三種類があります。

Qスイッチとは、ジャイアントパルス(エネルギーの高いレーザー光)を得るために使用されるレーザーの技術。

一般的に、励起→反転分布→誘導放出の過程を経て得られる光の増幅はそう大きくない。 そこで、Q-スイッチ法では非常に多数の原子が励起状態になるまでQ値を低くして発振を抑え、十分に多くなったのち再びQ値を高くし発振させる方法である。 例えるなら、ダムに貯まった水を一気に放出するようなものである。 具体的な方法としてレーザー媒質と出力ミラーの間に回転プリズムや吸収体を置いたり、出力ミラー自身の位置を変えるといったさまざま方法がとられる。

QはQualityのことです。 共振器の中で共振している光はだんだん減衰しますが、 この共振器の品質のことをQ値と呼びます。共振器品質とも言います。
Qスイッチレーザは、強いパルス光を出すために、増幅媒質へのエネルギーの注入が行われてから十分な注入が完了するまで共振器の中に大きな損失をもうけてQ値を下げ、発振しないようにします。 そして、一気にQ値をあげてあげると今までためていたエネルギーを一気に放出して強いパルス光が発生します。
レーザのQスイッチ発振の原理は最初レーザ共振器の光損失を大きくして発振を抑え光ポンピングが進み、レーザ媒質中の励起状態にある原子数が十分大きくなった時点で共振器のQ値を急に高めることでジャイアントパルスが得られます。

 ○ Qスイッチルビーレーザー
ルビーレーザーは、694nmの単一波光を出すレーザーで、非常に強力なあざ・しみ・刺青除去治療器具です。さらに、当院のルビーレーザーではノーマルモードとQスイッチモードという2種類の波形を出すことができます。普通の老人性シミは、どちらのモードでも取れますが、非常に深い部位にあるシミは、Qスイッチモードでないと取れません。また、太田母斑や扁平母斑もQスイッチでないと取れないこともあります。つまり、Qスイッチモードがついているほうが、より完全なあざ・しみ治療が可能となるのです。

 ○  
 
 ⇒ レーザーの種類
 ⇒ 半導体レーザー

[メニューへ戻る]  [HOMEへ戻る]  [前のページに戻る]