Subject   : オレフィン系樹脂

カテゴリー  : 産業・技術 


 オレフィン系樹脂
二重結合を1箇もった鎖状炭化水素の総称で、結晶高分子からなるため結晶化度により物性が変化する。この系統の樹脂として、ポリエチレン、ポリプロピレンがある。オレフィン系樹脂は、一般的に比重が小さく、耐薬品性が良く、射出流動性も優れているが、成形収縮率が大きく塗装、接着、ホットスタンプなどの二次加工が劣る。

● オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)
熱可塑性エラストマーの一つで、ハードセグメントとしてポリプロピレン、ソフトセグメントとしてエチレンプロピレンゴムからなり、単に機械的に混練ブレンドしたタイプと、ソフトセグメントのみを有機過酸化物で架橋したタイプに分類される。TPEの中で最も比重が小さく(0.88)、耐熱性、耐候性、耐オゾン性がすぐれ、電気特性も良好である。主な用途として、自動車のバンパー、防水シート、各種パッキング、ホース、スポーツ用品などに使用されている。
  ⇒ 汎用プラスチック(汎用樹脂)

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