Subject   : 汎用プラスチック(汎用樹脂)

カテゴリー  : 産業・技術 


 汎用プラスチック(汎用樹脂)
一般的には、価格が安く、加工容易な熱可塑性プラスチックで、広く 工業用から日用品雑貨に至るまで使われているプラスチックをいう。
代表的な汎用樹脂に、ポリエチレン樹脂(PE)、 ポリプロピレン樹脂(PP)、塩化ビニル樹脂(PVC)、スチレン系樹脂(PS)、メタクリル酸樹脂などがある。

● ポリプロピレン(PP)
プロピレンを主体とする重合体をいう。結晶性高分子の一つであり、軽量(比重約0.902)で機械的性質、剛性、曲げ疲労性などに優れている。耐熱性、耐ストレスクラッキング性はPEよりも優れているが低温衝撃性は劣る。成形収縮率が大きく寸法精度が出しにくい。

● 塩化ビニール(PVC)
塩化ビニールの重合体で、熱可塑性樹脂として最も古く、成形加工時の熱安定性が悪く、ヤケの発生、金型及びスクリュシリンダの腐食などが通常発生しやすい。耐水性、耐薬品性、電気絶縁性、難燃性、耐候性に優れている可塑剤、安定剤などの添加配合によりSPVCとHPVCに分けられる。
塩化ビニルモノマー(VCM)は、エチレンと塩素の反応によって得られる二塩化エチレン(EDC)の熱分解で製造される。

  ⇒ プラスチック

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