Subject   : ポリエーテル系樹脂

カテゴリー  : 産業・技術 


 ポリエーテル系樹脂
ジイソシアネートとグリコール類またはジアミン類を反応させて得られる高分子化合物。ポリウレタンの最終製品の性質は出発原料の種類や比率によって非常に大きく変わり、そのため熱可塑性にも熱硬化性にもなりうる。

● ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)
ポリエーテルエーテルケトンは耐熱性が高く、240℃で長時間使用できる。また難燃性で、耐薬品性も良く、耐熱水性もよい。耐熱性は熱可塑性樹脂の中で最高クラスに属する。また摩耗特性も良好である。フィルム、モノフィラメントの応用がみられる。このほかコーティングも行なわれる。放射線にも強い。

● ポリエーテルケトン(PEK)
ポリエーテルケトンはPEEKに似ているが、PEEKよりさらに耐熱性が高い(約20℃〜30℃高い)。性質はPEEKに似る。

● ポリエーテルスルホン(PES)
ポリエーテルスルホン(PES、PESF)はポリスルホンより耐熱性が高く、スーパーエンプラに属する。耐熱性は熱可塑性樹脂の中では、最高クラスに属し、また耐衝撃性も大きい。耐薬品性も良く、無毒である。耐熱水性もすぐれ、難燃性である。用途としては、電気、機械部品、医用機器、食品分野に用いられ、塗料としても用いられる。

  ⇒ エンジニアリング・プラスチック(engineering plastics)

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