Subject   : ポリフェニレン系樹脂

カテゴリー  : 産業・技術 


 ポリフェニレン系樹脂


● ポリフェニレンエーテル(PPE)
ポリフェニレンエーテルは耐水、耐熱水性にすぐれるが、耐候性に若干の難点をもち、耐熱性が高いため、成形が困難であった。難燃性であるので、ポリスチレンとブレンドして変性PPEとしたところ、加工温度も下がり、耐水性もあり、適度な耐衝撃性もあり、エンプラの中心的材料となった。ブレンドはその成分割合で耐熱性や強度を変化させることができる。

● ポリフェニレンオキサイド(PPO)
耐熱性を有するポリエーテル樹脂で、キシレノールを銅触媒で酸化重合して得られる熱可塑性樹脂。高い熱変形温度と硬度、耐衝撃性、引張り強さに優れている。酸、アルカリに耐えるが芳香族炭化水素、塩素化炭化水素溶剤に弱い。改良したものに変性PPO(ノリル)がある。

● ポリフェニレンサルファイド(PPS)
ポリフェニレンスルフィドともいい、耐熱性にすぐれ、ガラス繊維との親和性もよい。難燃性で、耐薬品性にすぐれ、摩耗性も少なく、非粘着性をもつ。強度もあり、機械、電気などの部品に用いられる。

  ⇒ 汎用プラスチック(汎用樹脂)

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