Subject   : 導電性グリース

カテゴリー  : 産業・技術 


 導電性グリース
 グリースは一般に絶縁体であるといえますが、ある種の界面活性剤や導電性充填剤の添加により数十Ω・cm程度の導電性を付与することが可能です。

   導電性充填剤には、カーボンブラック、金属粉、金属酸化物等があり、何れも添加量が多いほど良好な導電性が得られます。

 カーボンブラックは、炭化水素を不完全燃焼或いは熱分解することにより得られる炭素のコロイド状微粉末で、その吸油性の高さから、グリースの増ちょう剤として使用することができます。カーボンブラックを増ちょう剤とした場合、カーボンブラック自身の性質により、導電性の他、潤滑性、耐熱性、耐水性、耐薬品性の良好な長寿命グリースが得られます。但し、グリースの色調はすこぶる黒色となってしまいます。

 金属粉には銀、ニッケル等があり、導電性については他の導電性充填剤と比べ最も良好です。金属酸化物は、酸化チタン、酸化スズ、酸化インジウム等の導電性複合物で、色調は淡色であるが、導電性は金属粉やカーボンブラックと比べ若干低くなります。
 ⇒ 潤滑剤

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