Subject   : メタンハイドレイド

カテゴリー  : 産業・技術 


 メタンハイドレイド(Methane Hydrate)
 天然ガスの主成分であるメタンガスが低温・高圧の環境でシャーベット状の固体物質(CH4・5.75H2O)になっているもので,シベリア,アラスカ,カナダなどの極地の石油・天然ガス田の永久凍土下層下部付近や水深300m以上の海底地層中に存在する。その総量は従来の化石燃料資源を上回ると言われており,しかも我が国周辺の海域においても2.7兆立方メートルと,100年分の天然ガス使用量に匹敵する量が推定されている。 先進国よっては、これからの有望な資源としてすでに試験的に採掘を開始している。膨大な量のメタンガスが凝縮されているため、点火すれば勢いよく燃え出す。そのため安全性のほか、回収率が悪いと地球温暖化ガスを放出する結果になるなど乗り越えなければならない多くの問題もある。

● 大絶滅(Mass Extinction)の原因
 なお、地球46億年の地球史において、40億年前頃から始まる生物(Organism)の進化(Evolution)の過程における大絶滅(Mass Extinction)の原因として、その当時のメタン・ハイドレート(あるいはガス・ハイドレート)の何らかの原因による地表への放出が重要な働きをしたというようなモデルが提唱されている。メタンは二酸化炭素よりも強力な温暖化ガスであるためである。
 ⇒ 新エネルギー

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