Subject   : BMI(ブレインマシンインタフェース)

カテゴリー  : 産業・技術 


 BMI(brain machine interface)
 脳の信号を直接読み取り,それを使ってコンピュータや機械を操作する技術である。BMIを利用すれば,例えば四肢が麻痺するなどの病気で苦しむ患者に対して,周囲の機器を制御する能力を付与できる。こうした,脳から機械への信号の伝達という,片方向のインタフェースだけでなく,機械に付けたセンサなどの情報を脳の感覚野に伝える研究も始まっている。既に視覚や聴覚については成果が上がりつつある。

 医療現場でのBMI研究が進めば,将来は健常者に向けた製品やシステムが登場する可能性がある。米国では国防分野に向けた応用を狙う動きがある。脳内にチップを埋め込んだ研究の知見によって,頭にかぶせたセンサで取得した脳波を用い,外部の機器を制御する方式の改良が進みそうだ。このほか,BMIはビデオ・ゲームなどへの適用も視野に入る。

○ 意思伝達補助装置(Cortically controlled prostheses)
四肢麻痺、失語症患者さんに対してBMI を応用することにより意思伝達を可能にするシステム。

○ 大脳皮質制御補綴装具(Cortically controlled prostheses)
BMI の一種であり、大脳皮質の神経細胞活動によって義肢を制御するシステム。

○ fMRI(Functional MRI )
機能的核磁気共鳴画像。脳内の神経細胞活動に伴って脳局所毛細血管内の酸化型、還元型ヘモグロビンの比率が変化する。これがMRI の信号強度変化を引き起こすことを利用して、脳活動を計測する方法。脳のどの領域がいつ活動しているかを明らかにすることができる。
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