Subject   : 地化学探査(geochemical exploration)

カテゴリー  : 産業・技術 


 地化学探査(geochemical exploration)
 資源探査手法の1つ。金属・石油鉱床双方の探鉱に使われるが、金属鉱床探査分野でより一般的に用いられている。

 鉱化作用は採掘対象鉱体の周縁にも及び、かつ2次的な元素の分散が風化作用により行われることを前提に地化学探査は実施される。初生鉱化作用の分布域や2次的に元素が分散した地域では、ある元素あるいは複数の元素の組み合わせが統計的な異常値を示す地化学異常が形成されており、鉱床探査の重要な指針となる。元素を分析する試料としては、岩石、土壌、堆積物、植物あるいは水等が使われる。

 初生鉱化作用による地化学異常は鉱化変質帯や鉱化域全体に対応し、一方2次的な元素の分散による地化学異常は鉱化を受けた物質が移動して形成されるものであるから、鉱体から離れたところに位置し、その距離は数10kmに及ぶこともある。往時の山師が転石や椀かけをしながら鉱床を追跡したのは2次的な分散を追跡してきたのに他ならない。

 地化学探査は目的や試料の種類により予察的な探査と精査とに分けられるが、それぞれ系統的な試料採取が要求される。

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 ⇒ 人工衛星(Artificial Satellite)

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