Subject   : リチウムイオン電池

カテゴリー  : 産業・技術 > エネルギー


 リチウムイオン電池
 現行の電池の中で最も高い作動電圧(3-4V)を有し、コバルト酸リチウムに代表される遷移金属酸化物を正極、黒鉛系炭素材料を負極として、非水系電解液を構成材料とした電池。充電時に正極から負極へ、放電時に負極から正極へリチウムイオンが移動することにより電池として作動する。1990年代初めに実用化され、電池体積あるいは質量当たりに取り出せるエネルギー(エネルギー密度)が他の電池系に比べ格段に大きいことから、携帯電話、ノートPC等のモバイル機器の電源として必要不可欠なものとなっている。

リチウムイオン電池ではリチウム(など)は負極でなく正極に配置し、負極には炭素材料を配置し、両極間をリチウムイオンが移動することにより放電が行われる。しかしリチウムイオン電池は、
パワー不足(容量不足)
重量が重い
という問題がある。

 ○ リチウムイオン電池メーカー
 リチウムイオン電池では、三洋電機、ソニー、パナソニックの三社で世界シェアの6割超を握る。三菱化学は正極材で自動車の発進・加速を円滑にできるよう短時間で出力を高められるように工夫。住友化学はコバルトに代えて安価なマンガンなどを主原料としても高出力を出せる電極材を開発。古河電工の銅はくはリチウムイオン電池の負極部分に使われる。旭化成のセパレーターは正極材と負極材のセパレーターとして使用される。 GSユアサのような従来型の自動車バッテリーの会社、そして最近では米ベンチャーと提携したIHIなどの重工メーカー、米ベンチャーのA123システムズも参入しています。

自動車会社と電池メーカーの関係は、
トヨタ(パナソニックEVエナジー)、
ホンダ(パナソニック、三洋)、
フォルクスワーゲン、フォード(三洋)
日産、ルノー、富士重工(オートモーティブエナジーサプライ(NEC系))
三菱(リチウムエナジージャパン(GSユアサ系))
SPA(リチウムエナジージャパン、JCS(米ジョンソンコントロールズ、仏サフト))
ダイムラー(JCS, 独コンチネンタル)
GM(日立ビークルエナジー、韓LGケム)
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