Subject : 分子モーター(molecular motor)
カテゴリー : 産業・技術 >
分子モーター(molecular motor)
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真核生物の細胞内にある繊維構造,アクチン繊維や微小管に沿って,能動的な移送やすべり運動を引き起こす機能をもつタンパク質分子をさす。ミオシン,キネシン,ダイニンなどのATP加水分解酵素が,分子モーターとして知られている。モータータンパク質(motor protein)とよばれることもある。より広義には,DNAやRNAに沿って移動する分子,脂質膜を介して物質の輸送にかかわる分子,バクテリア鞭毛やF0F1ATP合成酵素など回転機構をもつ分子なども含めることもある。
- ■ 鞭毛同期運動(flagellar synchronization)
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2本以上の鞭毛・繊毛が,同じ周波数で運動すること。複数の鞭毛の間では,細胞ごとに活性や周囲の物理・化学的な環境が異なり,運動周期のずれが観察される。しかし,たがいに距離が近づくと,同じ周波数で運動する例が多々知られている。同じ周波数でも,まったく,同期して同じ運動をする場合や,タイミング(位相)がわずかにずれる場合がある。後者は多数並んだ繊毛の運動として観察されることが多く,これをメタクロナル波という。
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