Subject   : サブプライム(subprime ,subprime loan)

カテゴリー : 政治・経済


 サブプライム(subprime ,subprime loan)
 「最高位(prime)の下」という意味で、もともとは信用力の劣る消費者を指す。最近は「サブプライム・ローン」の略称として使われることが多い。

 これは中低所得者や信用履歴に問題のある人を対象とした住宅ローンなどのことで、審査が緩いかわりに金利は高い。金融機関にとってはハイリスクながら高い収益を狙え、1990年代以降に欧米大手が相次ぎ参入した。しかし米国の利上げや住宅ブーム沈静化を背景に、2006年ごろから返済延滞や債務不履行が問題になっている。米住宅抵当金融協会(MBA)によると、07年1〜3月期のサブプライム・ローンの融資案件に対する延滞の比率(季節調整済み)は13.77%と前年同期比2.27ポイント上昇した。06年末以降は同ローン専門会社が相次いで破綻・業務停止したほか、07年6月には米証券大手ベアー・スターンズ傘下のヘッジファンド2社が同ローンの証券化商品への投資に絡んで経営難に陥ったことが明らかになった。もっとも、全米の住宅ローン残高に占めるサブプライムの比率は10%強にとどまるとされ、サブプライム問題が米経済全体に与える影響はさほど大きくないとの見方もある。



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