Subject   : ストック・オプション

カテゴリー : 政治・経済


 ストック・オプション
 ストック・オプションとは、企業がその従業員等に報酬として付与するもので、一定期間中に一定の価格でその対象(原資産)である株式を購入することができる権利をいいます。従業員等に付与されるストック・オプションの対象株式は、一般には当該企業の自社株式ですが、親会社が子会社の従業員に親会社株式を対象とするストック・オプションを付与するケースのように、自社株式以外が対象株式となる場合もあります。

ストック・オプションを付与された従業員等は、付与日後、対象株式の株価が行使価格を上回れば、ストック・オプションを行使して対象株式を取得し、当該株式を市場で売却することにより、差益を得ることができます(シナリオ1参照)。他方、株価が行使価格を下回る場合は、当該ストック・オプションは行使されません)。

ストック・オプションは、株価が上昇するほど従業員等が得られる差益も大きくなるため、勤労意欲の増進や業績向上等のインセンティブ効果を有しているといわれています。また、ストック・オプションを付与しても、会社からは現金やその他資産の形での財産の流出がない点も、大きな特徴となっています。

さらにストック・オプションは、市場で売買される株式オプションとは異なり、勤務条件や業績達成に関する条件等、企業の事情を勘案した様々な条件を付すことができます。このような特徴から、ストック・オプションは、報酬戦略の主要なツールとして各国で利用されており、わが国においても、平成13年改正商法の新株予約権制度の導入により、新株予約権のストック・オプションとしての利用が活発化してきています。

 

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