Subject   : 星雲

カテゴリー  : 宇宙科学 


 星雲
 光る雲のように見える天体が星雲。銀河系内のガスや塵が主で、一部太陽系外の銀河。高温の星の紫外線によって周囲のガスが電離し、自ら輝くのが散光星雲(例:オリオン大星雲)。ガス中の塵が星の光を反射・散乱して輝いて見えるのが反射星雲(うん)。星の進化の最終段階に放出されたガスが星の周囲に作る星雲(例:こと座の環状星雲)や、初期の超新星残骸(例:おうし座のかに星雲)は惑星状星雲と呼ばれる。惑星状に見えるのでこの名が付いたが、惑星とは無関係。ガス雲中の塵は、背景の光をさえぎって暗いシルエットを作る。これが暗黒星雲で、みなみじゅうじせい座の石炭袋(コールサック)やオリオン座の馬頭星雲などがある。アンドロメダ銀河やマゼラン星雲などは星雲状に見えるが、系外の銀河。

 ○ 散光星雲
銀河系にある不規則に広がったガス体の星雲。 発光星雲と反射星雲の2種類に分けられます。 発光星雲は、星雲中心部にある高温星の光を受けて、星間ガスが発光するもので、水素が放射するHα線を含むため、カラーで撮影すると赤く写ります。 オリオン大星雲(M42)、干潟星雲(M8)などがその代表例です。 反射星雲は、比較的低温の恒星の色に近いです。 プレアデス星団を含む星雲や、アンタレス付近の淡い星雲(IC4603)などがこれにあたります。

 ○ 惑星状星雲
望遠鏡で見た形が、円盤状で惑星に似ている星雲。しかし実際は不規則な形をしたものも多い。 惑星状星雲は、老年期の星の周囲にある大気が拡散し、そのガスが、高温の中心星の放射によって輝いている発光星雲の一種でもある。 おおぐま座のフクロウ星雲(M97)、こと座のリング星雲(M57)などがその代表だ。 また、おうし座のカニ星雲(M1)のような、超新星爆発の後に残った残骸も、便宜上、惑星状星雲に含めることが多い
 ⇒ 人工衛星(Artificial Satellite)

[メニューへ戻る]  [HOMEへ戻る]  [前のページに戻る]