Subject   : ブラックホール(black hole)

カテゴリー  : 宇宙科学 


 ブラックホール(black hole)
 光さえ脱出できないほどの重力の強い大質量の天体。

太陽の8倍以上の質量を持つ星は、進化の最終段階で超新星爆発を起こす。星の外側は爆発で吹き飛ばされるが、内側の中心核は残り、やがて収縮する。中心核の質量が太陽の1.9倍以上の場合、その中心核は自分自身の強い重力のため星を支えられなくなり、限りなく収縮していく。その収縮した半径がある一定の大きさの半径(シュワルツシルト半径)に達すると、重力は極めて強くなり、その内側からは全ての物質が出られなくなる。これがブラックホールである。

 1970年、アメリカの科学者たちは強力なX線を放射する天体を突きとめるため、X線天文衛星「ウフル」を打ち上げました。「ウフル」は強いX線を出す天体を数百個発見しましたが、そのほとんどは中性子星でした。ところが、はくちょう座X-1と名づけられた天体の位置には、太陽のおよそ30倍の重さの大きな熱い青い星があったのです。しかもこの星は、太陽の10倍の大きさの見えない天体に引っぱられていました。この見えない天体こそが、観測で初めてブラックホールの候補とされた天体です。現在では観測が進み、十数個のブラックホール候補天体が見つかっています。

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 ⇒ 銀河(galaxy)

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