Subject   : フェンネル(Fennel)

カテゴリー  : 食品・料理 


 フェンネル(Fennel)
フェンネルは、セリ科ウイキョウ属の多年草。 和名はウイキョウ(茴香)。 学名は:Foeniculum vulgare。

草丈は1mから2m。葉は糸状で、全草が鮮やかな黄緑色をしている。 6月から8月に枝先に黄色の小花を多数つけ、秋には7mmから10mm程度の長楕円形をした茶褐色の実をつける。
フエンネルの語源は、その乾燥した葉の外観から"小さな干し草"を意味するラテン語のフォエニクルム(Foeniculum)からきている。

 インドではソウフと呼ばれるが、このソウフという名前はアニスにも用いられているので、ほんとうのところはどちらを指しているのかわからない。あるパックには英語名アニスとあり、別なパックにはフェンネルと書いてあったりする。 フェンネルシード(種子)の精油(オイル)の主成分はアネトール、フェンコンという物質で、食欲増進、利尿、健胃、消化促進、駆虫、肥満防止作用があり、また種子のハーブティーは母乳の出をよくし、肝臓障害を改善するといわれる。この他に、殺菌作用もあり、洗眼やうがい薬にも用いられた。
香辛料(スパイス)、ハーブとして、食用、薬用、化粧品用などに古くから用いられている。

主産地はインド、中国、エジプトなど。 日本には平安時代に中国から渡来している。 西洋では魚料理やピクルスの風味付けに用いられ、インドではカレー料理に、中国では五香粉の原料として用いられる。 またパスティスやアクアヴィットなどの酒類・リキュール類の香り付けにも用いられる。

中世ヨーロッパでは、古くから使われていた料理用の代表的なハーブで、又、寝室のカギ穴にフェンネルをつめる習慣等から、魔除けやお守りとしても使われていました。 この様に、フェンエルは強さ・勇気・長寿をもたらす植物とされ、「精神の強さ」という花言葉の意味もここからきていると思われる。

 ⇒ 香辛料

[メニューへ戻る]  [HOMEへ戻る]  [前のページに戻る]