Subject   : テレビ画質上のノイズ

カテゴリー  : 映像・ビデオ 


 テレビ画質上のノイズ
テレビには、いろいろな画質上のノイズがのります。

● ブロックノイズ
MPEG形式のように画質圧縮を行なう場合、信号処理を行なう単位となる4 角形の小さなブロックが画面に現れる場合がある。これがブロックノイズで、高画質が自慢のDVD でも転送レ−トが低くなると発生しやすくなる。

● ジャギ−
NTSC信号をプログレッシブ表示する場合に、動画部については現フィ−ルド内の上下の走査線から新たな情報を作り出すわけだが、どうしても斜めのラインがギザギザになってしまう。この症状のことをジャギ−という。

● リンギング
白から黒( または黒から白) へ変化する画像信号の波形が「波うつように」振動する現象。画面では輪郭の右側にゴ−ストの様なニセ信号として発生する。輪郭をくっきり見せる為の「オ−バ−シュ−ト」とは違うもの。

● エッジノイズ
VCR の記録・再生の過程にて、特に輪郭部分にノイズが集中することがある。これがエッジノイズだ。隣接トラックからのクロスト−ク( 信号漏れ) などが原因で発生する。アナログビデオの長時間モ−ドで特に目立つ。

● 色にじみ
色が左右方向ににじんではみ出してしまうことである。色帯域の狭いVHS 、S-VHS などで目立つ傾向にあるが、最近は色輪郭補正の技術が向上し、だいぶ改善されつつある。一方「色が下に落ちる」現象は色ダレという。

● ジッタ−
時間軸の変動の事。一定の単位を記録するのに要した時間と、再生時のそれがずれると時間軸の変動が生じる。VCR では画面の横方向の小さな揺れ、縦線の歪み、色にじみなどとして現れる。これを補正するのがTBC だ。

● カラ−ノイズ
色信号に乗るノイズのことである。分類すると色合いに関する色相ノイズ(PM ノイズ) と、色の濃さに関する彩度ノイズ(AM ノイズ) の2 つに分けることができる。一般的には色のざわつき、むらなどを指すことが多い。

● モスキ−トノイズ
輪郭に沿った平坦な部分に現れる、波打つようなノイズのことであり、MPEGなどで画像圧縮された映像で見られる。歪みの振幅や位置が時間的に微妙に変化するため、蚊( モスキ−ト) が飛んでいるようなノイズになる。

● 折り返しノイズ
信号処理の過程で本来存在する情報が充分カバ−できない場合、取り残された情報がノイズとなって発生してしまう。これを折り返しノイズという。一般的には低域情報だけを通過させるロ−パスフィルタ−で対策する。
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