Subject : 量子化ノイズ(Quantizing Noise)
カテゴリー : 映像・ビデオ
量子化ノイズ(Quantizing Noise)
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アナログからディジタルへ変換する際, その分解能(アナログをディジタルのレベル値に分割するための性能)のために, 完全にディジタル化出来ずに生じたノイズ成分のこと。
ものさしの例で言えば, 1mmおきに目盛りがあれば得られる数値も1mmおきになり, 最大で0.5mmの誤差が生じる. これが量子化誤差(量子化ノイズ)である.
ある程度以上の入力レベルであれば, 量子化ノイズはフラットなスペクトラムとなるが, LSB近くの信号だけになると, それはむしろ歪みという方が適切なものとなる. そのため, 量子化歪みと呼ばれることもある。
これは量子化ビット数が多い(分解能が高い)ほど少なくなる. ディジタルオーディオでは, これらを改善する手法を用いているため, 帯域内のS/N 比をより高くすることが出来る。
- ● S/N比
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信号対雑音比. シグナル対ノイズ比
アンプなどのスペック表示によく使われ, 何も入力しない時と基準値の信号を入力したときとの出力の差を表わす. 一般的には, 入出力を特定のインピーダンスで終端して測定する. 厳密な意味で言えば, こうした測定方法で得られるのはS+N/N比であるが, そのままS/N比とする場合もある. 単位はdBで表わされる. 入力が無い時に特別な対策(例えば出力をオフにするなど)をすることにより, ダイナミックレンジよりも大きな数値とすることが出来る.
・電源や信号線の引き回しによって電源ノイズ(特に電源誘導ノイズのハム)が混入することがあるため, 実際に使用する際には, その設置方法により外来ノイズなどでカタログ値よりノイズが多くなる事もある.
・ノイズリダクションを使用しない場合のカセットデッキで50〜60dB程度, CDプレイヤーで100dB前後. テレビ信号は, 良くて50dB程度.
・計算式は "S/N比=20×log(10) 信号電圧/雑音電圧" である.
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