Subject   : 撮像素子(CCD,CMOS)の大きさ

カテゴリー  : テレビ・ビデオ 


 撮像素子(CCD,CMOS)の大きさ
画質は画素数だけで決まるわけではありません。とくにデジタル一眼レフカメラでは、センサーそのものの大きさが重要です。一般に、同じ画素数ならセンサーが大型化するほど高感度、広ダイナミックレンジとなり、画質が向上。同時に被写界深度も浅くでき、美しいボケ味が得られます。

 大きな撮像素子なら1画素あたりの受光量も余裕があり、写真の画質も上がります。小さな撮像素子に無理矢理たくさんの画素を詰め込めば、1画素あたりの受光量は減り、どうしても無理が出ます。画素数が重要視される風潮がありますが、より大切な要素が「撮像素子面積」です。

撮像素子種類 サイズ(mm) メモ
35mmフィルム 36×24 35mmフィルムの撮影面面積はこれ。このサイズの撮像素子をもつデジカメを「フルサイズモデル」と呼ぶが、機種は少なく、極めて高価。EOS 1DS、5Dなど
EOS 1D
MarkII N
28.7×19.1 35mmフィルムフルサイズより小さく、一般的なAPS-Cより大きい。従来の35mmフィルム一眼レフ用レンズを使うと、見かけの画角は約1.3倍になる(その分、周囲が自動的に切り取られる)。
APS-C 23.4×16.7 APSフィルムでスタンダード画像を撮ったときのサイズ。35mmフィルムの約半分の面積。現在、ほとんどのデジタル一眼レフはこのサイズとほぼ同じ撮像素子を持ち「APS-Cサイズ」と呼ばれている。
EOS Kissサイズ1 22.7×15.1 35mmフィルム用レンズをつけると見かけの画角は1.6倍になる。
EOS Kissサイズ2 22.2×14.8 Canon EOS Kiss Digital Xなど
SONY R1 21.5×14.4 レンズ一体型デジカメとしては極めて特殊な(大きな)撮像素子(CMOS)を持つ。SONY DSC-R1
シグマサイズ 20.7×13.8 シグマのデジタル一眼レフは他社より撮像素子が一回り小さい。
フォーサーズ
4/3型
17.3×13.0 オリンパスが提唱しているデジカメ一眼の規格。パナソニックも参加。フォーサーズ用レンズはAPS-Cサイズ用レンズよりさらに焦点距離が短くなるため、背景をぼかすには不利。Olympus E-1、Panasonic L1など
2/3インチ型 8.8×6.6 一般にはレンズ一体型デジカメでは最も大きなサイズ。SONY F707,F717,F828 コニカミノルタA200など
1/1.8型 6.9×5.2 Lumix DMC-FZ30など
1/2型 6.4×4.8 2000年くらいからの中堅・高級デジカメによく採用された。Olympus C2040ZOOMなど
1/2.5型 5.7×4.3 2004年くらいからの多くの中堅機種が採用。小さなサイズの中に500万画素以上詰め込んでいる。Pentax Optio X 、Lumix FZ7など
1/2.7型 6.4×4.8 2002〜04年くらいのコンパクトデジカメに多かった。Pentax Optio X 、Lumix FZ7など
1/3型 4.8×3.6 初期の35万画素クラスのコンパクトデジカメに多かった。サンヨー DSC-V1など。SONYのIMX035では139万画素になっている。

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